IT導入補助金2024の制度概要について、2023年12月11日に更新されたIT導入補助金事務局のHPにより、現在判明している情報をまとめました。
■支援枠の改編について
・通常枠、セキュリティ対策推進枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、複数社連携IT導入枠の全4支援枠に改編
支援枠については、2023年との対応関係は次のようになるということです。
2023年 | 2024年 |
通常枠 | 通常枠 |
デジタル化基盤導入枠(商流一括インボイス対応類型) | インボイス枠(電子取引類型) |
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) | インボイス枠(インボイス対応類型) |
デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型) | 複数社連携IT導入枠 |
セキュリティ対策推進枠 | セキュリティ対策推進枠 |
■補助率の拡大について
・インボイス枠(インボイス対応類型)では、小規模事業者に対する補助率を一部「4/5」へ拡大
インボイス枠(インボイス対応類型)では、補助額50万円以下の場合、
- 小規模事業者 4/5
- 中小企業者 3/4
となり、小規模事業者は、2023の3/4よりも拡大されるということです。
■制度変更に伴う補助対象ITツールの見直しについて
・インボイス枠(インボイス対応類型)においては、インボイス制度に対応した「会計」「受発注」「決済」機能を有するソフトウェアが対象
※インボイス制度に対応していないソフトウェア及びECサイト制作は本類型の対象にはなりません。
この補助対象ITツールの見直しのポイントは、※にあるように、2023年のデジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)では対象とされていた
- インボイス制度に対応していないソフトウェア
- ECサイト制作
について、このインボイス枠(インボイス対応類型)の対象とならなくなったことです。
以上のように、全体としてインボイス対応を重視されたものとなっていると思われます。